看護師国試の合格ラインは何点?
過去5年のボーダー・合格率と、「目標点」の考え方を解説します。
看護師国家試験の一般問題・状況設定問題の合格ラインは毎年変わり、直近5年(第111回〜第115回)は148点〜167点の間で変動しています。合格率は87.8〜91.3%です。ただし、ボーダーは試験が終わったあとに決まる点数なので、「その点数を目標にすればいい」わけではありません。WAGONでは、一般問題・状況設定問題で170点前後を安定して取れる状態を一つの目安にしています。
過去5年の合格ラインと合格率
厚生労働省が公表している結果をまとめると、次のようになります。必修問題は、毎年40点以上(8割)が必要です(第113回は採点対象から外れた問題があったため40点/49点)。
| 回(実施年) | 一般・状況設定の合格ライン | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 第111回(2022年) | 167点/250点 | 65,025人 | 59,344人 | 91.3% |
| 第112回(2023年) | 152点/249点 | 64,051人 | 58,152人 | 90.8% |
| 第113回(2024年) | 158点/250点 | 63,301人 | 55,557人 | 87.8% |
| 第114回(2025年) | 148点/250点 | 63,131人 | 56,906人 | 90.1% |
| 第115回(2026年) | 166点/249点 | 59,614人 | 52,666人 | 88.3% |
第111回は167点、第114回は148点、第115回は166点と、同じ看護師国家試験でも合格ラインにはかなり幅があります。一方、合格率は直近5年間で87.8〜91.3%程度です。
「160点くらいで大丈夫?」ボーダーを目標にしない理由
過去5年だけを見ると、「160点前後なら受かるのでは」と考えたくなります。ただ、合格ラインは試験が終わったあとに決まります。第114回は148点、第115回は166点と、1年で18点の差がありました。「去年は148点で受かったから、150点くらい取れれば大丈夫」とは言えません。
本番では、問題との相性、読み間違いやケアレスミス、緊張、苦手分野の偏りもあります。だから、ボーダーは「目標点」ではなく、結果として決まる点数として見る必要があります。
WAGONでは「170点前後」を一つの目安に
WAGONでは、一般問題・状況設定問題で170点前後を安定して取れる状態を一つの目安にしています。といっても、難しい問題をたくさん解けるようになる必要はありません。大切なのは、正答率70%以上の「みんなが取れる問題」を落とさないことです。WAGONの調査では、第111回〜第115回の一般問題・状況設定問題のうち、正答率70%以上の問題は平均約120問、点数にして約167点分ありました。国試対策は「どれだけ難しいことを知っているか」ではなく、「取るべき問題を、どれだけ落とさないか」の勉強です(詳しくは「正答率70%の壁」で解説しています)。
模試の点数別|今やるべきこと
140点前後の人
まず確認してほしいのは、正答率70%以上の問題をどれくらい落としているかです。難しい問題を増やすよりも、みんなが正解している問題の取りこぼしを減らす方が、点数は上がりやすくなります。
- 解剖生理
- 疾患の基本
- 基礎看護
- 頻出の必修知識
150〜160点前後の人
合格圏が見えてきている一方で、まだ安心できる点数ではありません。このゾーンでは、正答率50〜70%程度の問題まで少しずつ取れるようにしていきます。ただし、何でも勉強するのではなく、「正答率の高い問題で落としている分野」から優先することが大切です。
170点以上の人
新しい難問を大量に解くより、170点を安定して取れる状態をつくることを優先します。「1回170点を取った」よりも、何度やっても170点前後を取れることの方が重要です。
- 必修で40点を下回らないか
- 苦手分野に偏りがないか
- 読み間違いが多くないか
- 状況設定問題で迷いすぎていないか
同じ150点でも、実は全く違う
ここが国試勉強でかなり大切なところです。同じ150点のAさんとBさんがいたとします。
2人は同じ150点ですが、状況はかなり違います。だからWAGONでは、「模試で何点だったか」だけではなく、「どの問題を間違えたか」を見ることを大切にしています(模試の復習のやり方)。
合格率が約9割でも、安心できる試験ではない
看護師国家試験は、毎年おおむね9割前後が合格します。それでも第115回では、59,614人が受験して52,666人が合格。約7,000人は合格していません。新卒の合格率94.1%に対し、全体では88.3%です。「9割受かるから大丈夫」ではなく、取るべき問題を確実に取れる状態をつくることが大切です。
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よくある質問
看護師国家試験の合格ラインは何点ですか?
一般問題・状況設定問題の合格ラインは毎年変わります。直近5年(第111回〜第115回)は148点〜167点の間で変動し、第115回(2026年)は166点/249点でした。必修問題は、毎年40点以上(通常は50点中40点)が必要です。
看護師国家試験の合格率はどれくらいですか?
直近5年間は87.8〜91.3%です。第115回(2026年)は59,614人が受験し52,666人が合格、合格率は88.3%(新卒は94.1%)でした。約7,000人は合格していません。
看護師国試の合格ラインはいつ決まりますか?
試験が終わったあと、合格発表と一緒に厚生労働省が公表します。前の年と同じ点数になるとは限らず、第114回の148点から第115回の166点のように、1年で18点変わったこともあります。
看護師国試は何点を目標にすればいいですか?
WAGONでは、一般問題・状況設定問題で170点前後を安定して取れる状態を一つの目安にしています。ボーダーは試験後に決まる点数なので、ぎりぎりを狙うと本番の相性やケアレスミスで届かないことがあるためです。難問を増やすより、正答率70%以上の「みんなが取れる問題」を落とさないことで積み上げます。
模試で150点前後です。何をすればいいですか?
合格圏は見えていますが、まだ安心できる点数ではありません。まず正答率70%以上の問題で落としている分野を直し、そのうえで正答率50〜70%程度の問題を少しずつ取れるようにしていきます。同じ150点でも、どの問題を落としたかで次にやることは変わります。
出典
厚生労働省「看護師国家試験の合格発表」(各回の合格基準・受験者数・合格者数・合格率)
第111回(2022年)|
第112回(2023年)|
第113回(2024年)|
第114回(2025年)|
第115回(2026年)
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