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第116回看護師国試は難しくなる?
厚労省の資料から見えてくること
厚生労働省が「第116回から国家試験を難しくします」と発表しているわけではなく、出題基準も近々大きく見直すという話ではありません。ただ、2026年3月の検討部会の報告書で厚労省は、特に状況設定問題について「看護に求められる判断プロセスを問う問題を積極的に出題していくことが望ましい」としています。「過去問の答えを覚える」「単語だけ暗記する」という勉強を中心にしている人にとっては、楽になる方向とは考えにくいと思います。
「第116回看護師国家試験は難しくなるの?」
これから国試対策を進める学生さんにとって、かなり気になるところだと思います。
最初に言っておくと、厚生労働省が
「第116回から国家試験を難しくします」
と発表しているわけではありません。
また、現在の出題基準についても、近々大きく見直すという話ではありません。
ただ、2026年3月に行われた厚生労働省の「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会」の内容を見ると、少し気になる方向性が示されています。
厚労省が示した方向性
厚労省は、特に状況設定問題について、
看護に求められる判断プロセスを問う問題を積極的に出題していくことが望ましい
としています。
さらに、その「判断プロセスを問う問題」については、
複合的な事象において、基礎的な複数の知識を統合して臨床判断を行う能力を問うもの
と説明されています。
簡単に言えば、
「この疾患の症状はどれ?」
という一つの知識だけで答える問題だけではなく、
患者さんの症状、検査値、治療、看護などを見ながら、
「今この患者さんに何が起きている?」
「何を優先する?」
「どんな看護が必要?」
と、いくつかの知識をつなげて考える力を問うということです。
国家試験は、簡単になる?難しくなる?
では、この方向性。
国家試験が
簡単になる方向でしょうか。
それとも
難しくなる方向でしょうか。
少なくとも、
「過去問の答えを覚える」
「単語だけ暗記する」
「この病気ならこの症状、とセットで覚える」
という勉強を中心にしている人にとっては、楽になる方向とは考えにくいと思います。
もちろん、第116回が必ず難化するとは言えません。
ただし、厚労省自身が、
「複数の知識を統合して」
「臨床判断を行う」
「思考や判断プロセスを問う」
という方向を公式に示していることは事実です。
だから、第116回に向けた勉強も少し変えていく必要があります。
大事なのは、
「知っている」から「使える」へ。
例えば循環器なら、心不全の症状を覚えて終わりではなく、
「なぜこの症状が出るのか」
「この検査値なら何を考えるのか」
「この患者さんなら何を優先するのか」
までつなげて考える。
こうした勉強が、これからますます重要になってきそうです。
問題を解いたあとに、どこまでつなげられるか
これからの国試対策では、問題を解いて正解・不正解だけを確認するよりも、
「なぜその答えになるのか」
「関連する知識は何か」
「似た状況ならどう判断するのか」
まで考えることが大切になりそうです。
一つの問題をきっかけに、解剖、疾患、検査、治療、看護まで少しずつ知識をつなげていく。
こうした学び方ができると、初めて見る問題にも対応しやすくなります。
バディWAGONでも、問題や講義をそれぞれ単独で見るのではなく、関連する内容を行き来しながら学べるようにしています。
「この問題が分からない」から始まっても、
必要なら解剖に戻る。
疾患を確認する。
解説を見て、もう一度問題を解く。
そんなふうに、知識をつなげながら理解していく使い方ができます。
第116回(2027年2月14日)が実際にどの程度難しくなるかは、試験当日まで分かりません。
でも、
「考えて解く力がこれまで以上に大切になっていく」
という方向性は、厚労省の資料からも読み取れます。
だから今のうちから、
覚えるだけではなく、知識をつなげて考える。
この勉強を少しずつ増やしていくことが、第116回対策では大切になりそうです。
よくある質問
第116回看護師国試は難しくなりますか?
厚労省が「第116回から難しくします」と発表しているわけではなく、出題基準も近々大きく見直す話ではありません。ただ、2026年3月の検討部会の報告書で厚労省は、特に状況設定問題について「看護に求められる判断プロセスを問う問題を積極的に出題していくことが望ましい」としています。「過去問の答えを覚える」「単語だけ暗記する」という勉強を中心にしている人にとっては、楽になる方向とは考えにくいと思います。
第116回から出題基準は変わりますか?
変わる予定はありません。2026年3月の報告書では、令和5年版出題基準の公表以降に看護基礎教育の見直しが行われていないため、出題基準の見直しは行わないとしています。
合格基準は変わりますか?
2026年3月の報告書では、合格基準は現状維持が望ましいとしています。出題数と試験時間も、現行のまま維持するのが妥当とされています。
過去問はもう役に立ちませんか?
役に立ちます。報告書では、既出問題は難易度の安定化のために今後も活用するとしています。必修問題の既出問題は、表現や選択肢を変えずに出題することも可能とされました。ただし状況設定問題は、答えを覚えるより、なぜその答えになるのかを説明できるようにしておくことが大切です。
「判断プロセスを問う問題」とは、どんな問題ですか?
報告書では「複合的な事象において、基礎的な複数の知識を統合して臨床判断を行う能力を問うもの」と説明されています。患者さんの様子から「何が起きているか」「なぜ起きているか」「何を優先するか」を、いくつかの知識をつなげて判断する問題です。
出典
厚生労働省「保健師助産師看護師国家試験制度改善検討部会報告書」(2026年3月19日公表)
本記事の「」内の引用は、上記報告書の原文です。
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